新潟県内各地、暑い夏の到来とともに、各地の夏祭りも盛り上がっています。
本記事でご紹介するのは、越後一之宮彌彦神社の弥彦燈籠まつり。
古来から伝わる夏の大祭....神々と人々が出会う祭りとして、弥彦地域で大切にされてきました。
弥彦燈籠まつりの紹介とともに、ぜひ楽しみたい弥彦のグルメもピックアップしました。
悠久の灯りが彩る、弥彦の夏——弥彦燈籠祭り
新潟県の名峰・弥彦山の麓に広がる弥彦村。
ここで毎年7月24日~7月26日に開催される「弥彦燈籠まつり(やひことうろうまつり)」は、国の重要無形民俗文化財に指定されており彌彦神社に千年の昔から伝わる燈籠神事「やひこの火まつり」です。
五穀豊穣・疫疾退散を祈念して、一年で最も賑わいを見せます。
弥彦のまちを幻想的に彩る燈籠の灯り
燈籠祭りの最大の魅力は、何といっても彌彦神社一体を幻想的に彩る無数の燈籠の灯り。
日が暮れるとともに、参道や街並みにずらりと並ぶ大小さまざまな燈籠が一斉に灯されます。
柔らかな灯りが夏の夜に揺らめき、まるで古の物語の中に迷い込んだかのような幻想的な光景が広がります。
ひとつひとつ丁寧に描かれた絵や文字が浮かび上がり、参拝客や観光客の目を楽しませます。地元の子どもたちや地域団体が丹精込めて制作した手作りの燈籠も多く、灯りの中には弥彦村の人々のあたたかなで熱い想いが息づいています。
祭りの期間中は、燈籠だけでなく様々な神事や催しが行われます。御神輿の渡御、雅楽の演奏、稚児行列など、厳かな神事が続く一方で、屋台が立ち並ぶ参道には家族連れや浴衣姿のカップルたちが行き交い、賑わいを見せます。
特にクライマックスとなる御神輿の渡御は、御神体を乗せた神輿が彌彦神社から町中をゆっくりと練り歩き、観衆の祝福の声に包まれながら進みます。神輿のきらびやかな装飾と提灯の光が相まって、まさに神々しい光景が夜空に浮かび上がります。
花火大会は7月25日(金)に開催!
今年の弥彦燈籠まつり奉納花火大会は、2025年7月25日(金)に開催されます。打ち上げ時間は20時から22時頃までで、約200発の花火が打ち上げられます。
弥彦燈籠まつりの花火を観覧するなら、やはり現地がおすすめ!
数多くの燈籠が並ぶ彌彦神社に、活気ある神輿が約2時間にわたり渡御し、空を見上げると打ち上げられた花火が花開く......
この時、ここでしか見られない弥彦燈籠祭りならではの光景は、感動的です。
弥彦燈籠まつりと合わせて楽しみたい、弥彦グルメ
玉兎
弥彦名物のお菓子「玉兎」は、兎のかしこまった姿をした和三盆糖です。一つ一つが兎の形をしており、お茶菓子に喜ばれます。
弥彦では、昔、弥彦山に沢山の兎が棲んでおり、毎日里へ下りては神領農民達の大切な田畑を荒らす為に、ほとほと困り果てていたそうです。
農民達の苦しみをお聞きになった彌彦大神様は、早速弥彦山にいる兎達を全部集められて、大切な田畑を荒らすことのないようにとお諭しになったので、すっかり恐れ入った兎達は、以後絶対に里へ下りていたずらをしませんと固く誓い、それから後は被害が無くなったといいます。
神領の農民達は彌彦大神様の御神徳を大変感謝し、大神様のお諭しを聞いて畏まっている兎達の丸くなった姿を米の粉で形作って献上した所、大神様はこの菓子を喜んでお召し上がりになられ、「良幸餅(うさちもち)」と名付けられたといいます。これに由来する弥彦名菓「玉兎」にひと工夫し、新しい味を加えたものが「良幸玉兎(うさちたまうさぎ)」です。プレーン、抹茶、ココアの三種類がございます。
越後みそ西のみそ漬 黒十全なす
越後みそ西は、柏崎市にて江戸の後期天保2年(1831年)より続く老舗の味噌蔵です。
その、越後みそ西が、2018年に彌彦神社一の鳥居より徒歩30秒程のところに店舗をオープン。
彌彦神社を訪れる観光客に「新潟の食を堪能できるパワースポット」として人気を博しています。
黒十全なすの味噌漬けは、新潟県産コシヒカリ、大豆を100%使用した木桶仕込の自社製造生味噌を漬け床に使用した昔ながらの風味のよい野菜みそ漬です。
新潟県産の地場野菜である黒十全なすを使用。肉厚でジューシーなみそ漬に仕上がっております。約4ヶ月の時間をかけ、全国的にも珍しい3度の漬けかえを行うことでじっくりと旨味を閉じ込めました。新潟県外では「たまり漬」タイプの印象が強い味噌漬ですが、越後みそ西は製法にこだわった本物の「生味噌漬」です。

彌彦 純米吟醸 720ml

弥彦酒造は、眼下に日本海と新潟平野を一望する越後の名峰、弥彦山の麓、越後一宮彌彦神社など、まさに自然と神の恩恵を授かった山麓「泉」の地にある酒蔵です。
その、弥彦酒造の醸した「彌彦 純米吟醸」は、弥彦村産山田錦100%使用、55%精米。米本来の芳醇な旨味と香りを兼ね備えた、深く落ち着いた味わいが特長です。